明治がアイスクリームに賞味期限を表示することを発表しています。
森永をはじめ他のアイスクリームメーカーはどうするのでしょうか?
今回の賞味期限問題から企業の選択を考えていきたいと思います。
そもそもアイスクリームには賞味期限が無かったのか?
賞味期限が無かったという表現は間違いです。
正確には、賞味期限を表示する義務が無いということです。
なぜかというと、アイスクリームは零等という保存の性質から、劣化が非常に緩やかで影響がほとんどないため、表示が義務付けられていないのです。
例えば、100年前のアイスクリームが食べられるかというとそんなことはないでしょう。
なぜ、今賞味期限を表示することを決めたのか?
公式な発表では「消費者の食の安全への関心に答えるため」「アイスクリームはいつまで食べられるのかの問い合わせも多いため」との事です。
しかし、理由はこれだけでしょうか?
企業である以上、売上げと利益を追い求めます。
恐らく、食の安全への関心に答えることによって、他社と差別化し、商品の販売増につながると考えているためです。
また、市場に出す量の読み、コントロールに自信があるのでしょう。
確かに明治スーパーカップはどこのコンビニ、スーパーでも見かけますので、長年の販売実績から市場に出す量の予測がかなりの確度で出せるでしょう。しかし、新商品などは当たるか外れるか分かりません。ここが最大の難しさと言えるでしょう。
賞味期限が表示されてもっとも影響を受けるのは誰?
ずばりコンビに、スーパーなどの売り場担当者です。
なぜか?仕事が圧倒的に増えるからです。
例えば、賞味期限が迫ったアイスをそのまま並べるわけにはいきません。
冷たい商品を古いものを前に、新しいものを後ろに整理する作業は大変です。また、実際、期限切れが出たらどうするのでしょうか?バックヤードに保管するにしても、冷凍の保管場所を確保しなければなりません。処分するにしても、そのまま捨てるのでしょうか?
食品のロスにつながるという批判はこのような食品小売業の管理の大変さゆえの言葉でもあると思います。
森永をはじめ他のメーカーも賞味期限を表示するのか?
当分はしないでしょう。
まず、世間の声を慎重に探ります。賞味期限表示の影響で明治に大きく差をつけられたと判断したとき、初めて賞味期限を記載するでしょう。
また、小売の声にも慎重に耳を傾けて判断するはずです。
少なくとも後2年くらいは様子を見る期間となるでしょう。
他に賞味期限表示が義務付けられていない食品はあるのか?
代表的なところでは、米、ガム、砂糖、塩などです。(他にもありますが)
ちなみにガムは特定保健用食品に該当するものは賞味期限が表示されています。
今回、明治がアイスクリームに賞味期限を表示しましたが、もしこれで売上げが急に上がれば、米、ガム、砂糖、塩などでも同じ戦略を取る企業が出るかもしれません。
ぜひ、注目しておきましょう。