先日K1が判定における判定基準の変更を発表しました。
小さいようで大きな変更点と言えるでしょう。
K1の判定基準とは?

判定決着になった時の、ジャッジの優先順位は下記のとおりです。
優先順位①ダウン数
優先順位②相手に与えたダメージ
優先順位③クリーンヒットの数
優先順位④アグレッシブ度
これが現行の判定基準で、今後、根本は変わりませんが、上記①~④で採点しても僅差だった場合、クリーンヒットの数が多少多くとも倒しに行く姿勢が強い方を評価するという基準を用いるようです。
簡単に言えば、距離を取りながら、安全に戦う作戦は、評価されないという事ですね。
判定基準変更の最大の理由

今回の判定基準変更の理由は差別化にあると考えられます。
立ち技の団体でRISEにおける判定基準の優先順位は下記のとおりです。
優先順位①ダウン数
優先順位②ダメージ
優先順位③クリーンヒット
優先順位④アグレッシブ度
優先順位⑤ペース支配
K1とRISEの判定基準の比較すると分かりやすいですかね。
| 優先順位 | K1 | RISE |
| 1 | ダウン数 | ダウン数 |
| 2 | ダメージ | ダメージ |
| 3 | クリーンヒット | クリーンヒット |
| 4 | アグレッシブ度 | アグレッシブ度 |
| 5 | – | ペース支配 |
| 追加 | 僅差の場合は 倒しに行く姿勢を評価する |
これまでの判定基準はほぼ変わらないのです。強いて言えば、RISEは判定基準にペース支配への評価を明記している点でしょうか。
今回K1が倒しに行く姿勢を評価するとしました。しかも、優先順位ではクリーンヒットを優先順位3番に掲げていながら、全体として僅差ならば、倒しに行く姿勢を見せたほうを評価すると明言したのです。
ある意味矛盾しているようにも思えますが、ファンにとっては分かりやすく、面白い試合展開を生み出す要因となるため、他団体との差別化という意味は強いのではないでしょうか。
もっと大きな意味を持つ那須川天心戦への布石

武尊VS那須川天心。
キックボクシングファンが待ち焦がれる試合がついに現実味を帯びてきました。
ファンは勝手に試合展開を予想しています。
多くのファンは恐らく、試合のペースとして武尊の圧力を天心が上手さでかわす展開を予想していると思います。
仮にこの展開で試合終了、判定を迎えた場合、多くの予想では天心有利。この展開はK1の運営陣を含めて誰もが予想しうる展開です。
しかし、今回のK1の判定基準の変更に従うとすれば、僅差で判定を迎えた場合、倒す姿勢で圧力をかけ続けたほうを評価するため、話は変わってくるのです。
倒しに行く姿勢を評価した場合、勝敗が変わる事があるのでしょうか。
分かりやすい例で考えてみましょう
2021年3月21日 K’ FESTA4 江川優生VS椿原龍矢は判定で椿原選手の勝ちでしたが、倒しに行く姿勢を評価した場合、勝敗は逆になっていたかもしれません。
もっと分かりやすい例でいえば、2018年6月のRISE 那須川天心VSロッタン
判定で天心の勝ちでしたが、天心の有効打と取るか、ロッタンの攻めを取るかの非常に難しい判定でした。
RISEの試合なのでK1の基準を持ち出すことはナンセンスで、架空の話であることは十分分かっていますが、倒しに行く姿勢を評価した場合、ロッタンの勝ちという結果もあり得たほど僅差の判定だったと思います。
もちろん、武尊VS天心の試合はK1でもRISEでもない舞台での試合となるため、判定基準は両方の所属団体を含めた話し合いで決まるのでしょう。K1サイドは当然倒す姿勢の評価をベースに交渉していくでしょう。
いよいよファンが待ち望んだ試合が実現へ向けて動き出しました。
戦いは、ルール決定という見えないところから始まっているのかもしれません。
今から楽しみで仕方ありませんね!
