RIZINから注目のカードが発表されました。
格闘技ファンであり、プロ評論家(自称)としては対戦決定の背景や試合展開を考えざるを得ません!
皇治VS那須川天心

9月27日 さいたまスーパーアリーナでキックボクシングルールでの対戦が発表されました。
皇治選手はK1に契約上の違約金を払ってRIZINに移籍してきました。その最初の対戦がいきなり那須川天心というわけです。
那須川天心戦は移籍時に決まっていた?
おそらくRIZIN運営サイドとしては皇治の移籍が決まった段階で、那須川天心との対戦はほぼ決めていたのではないでしょうか。
興行を行う以上、話題性は絶対に必要です。
物語の効果は、記憶に残ること、感情的につながること、興味をかき立てること、真実味をもたらすこと、説得することなどが挙げられます。それによって購買意欲が促進されたり、メッセージの反論を抑制したりすることができます。例えば、映画の中でちょっと違うなと思うシーンがあっても面白いねと見てしまうことってありますよね。物語に夢中になると反論が生じにくくなったりします。また、物事をデータだけで見せられるよりも、物語を付けた方が態度変容が起こりやすいという研究も存在します。論理を超えた面白さは、感情的な働きが大きいと思います。 引用元 Digital Shift times
ご存じのように、那須川天心は現在まで神童と呼ばれ無敗、ムエタイの強豪スアキム、ロッタンにも勝利。
「那須川天心VSムエタイ王者」というストーリーもやや完結した感があります。
残るストーリーはK1のエース武尊との対戦ですが、契約の関係でなかなか実現しそうにありません。
興行を主宰する上での「話題」という点では「神童那須川天心VSビッグマウスでビッグマッチを手繰り寄せる男皇治も話題としてはなかなか盛り上がるはずなのです。
対戦時期と発表のタイミングが絶妙

皇治VS那須川天心が発表された前日の8月25日K1もビッグマッチを発表しました。
武尊VSレオナペタス
こちらは11月3日福岡でK1ルールで行われます。
レオナペタス選手も武尊選手に対戦要求をし続け、実現したカードで、実力、話題性も十分で、ファンとしては
「おっ!ついにやるのか!」と思った矢先、翌日にそれ以上の話題性のあるカードを発表し、しかも、対戦は来月です。
マーケティング戦略としてはRIZINはK1より1枚上というような気がします。
製品の販売開始時期、販売期間や期限、キャンペーンの開始時期、消費者が製品を求めている時期やタイミングなど、あらゆる「When(いつ)」を分析します。自社製品だけでなく、競合他社の製品の販売期間やキャンペーンの期間、消費者の年間イベントに伴う消費者行動などから最適なタイミングを探し出します。 引用元 innova
もちろん、選手のコンディション、試合のスケジュールなど様々な調整はありますが、話題の「賞味期限」を考えると、絶妙です。
話題性といっても、あまり長すぎると、ファンも飽きてしまい、忘れてしまうのです。
忘れられると、もう一度話題作りからしなければならず。これはなかなか大変です…。
皇治の移籍発表が7月19日、皇治が那須川天心にリング上で対戦要求したのが8月9日、対戦発表が8月26日。試合が9月27日。
わずか2ヶ月ちょっとで、伏線からストーリー完結までもっていく戦略は見事です。
ところで試合展開は?

プロ評論家(自称)としてはもちろん試合展開も予測します。
皇治はオーソドックスなキックボクシング。一方、那須川天心は、どんな形でもできる唯一無二のキックボクサーです。
まともに勝負すれば、1ラウンドで那須川天心のKO勝ちです。
那須川は左の蹴りを出すと見せかけて、左ストレートで皇治をとらえます。
皇治も逆転狙いで大きいパンチを振りますが、このタイミングで逆に天心のカウンターを喰らってしまうという展開でしょう。
那須川天心はカウンターの天才ですので、まさに術中にはまったパターンです。
皇治の唯一の勝機は?
まったく勝機がないのか?そんなことはないでしょう。
敢えてオーソドックスなキックボクシングスタイルを捨てて、遠い距離から、飛び込めば、一発が入る可能性はあるかもしれません。
かつて、中村優作選手がやろうとした戦法です。ただし、2回目くらいから、天心は飛び込みを完全に見切りました。
また、堀口恭司選手も同じように、遠い距離から飛び込んでパンチを打ちましたが、惜しくもヒットせず…。
しかし、皇治の勝機はこの戦法以外ないように思えます…
しかも、一度で決めなければ、見切られてしまいます。
神童の壁はそれほど高く、誰が予想しても天心の圧勝という予測でしょう。そこに挑戦するビッグマウスの無謀な挑戦者という構図もやはり面白い。
とにかく9月24日RIZIN絶対見ましょう!